剥離骨折とは

剥離骨折とは

剥離骨折とは

剥離骨折とは筋肉や腱の収縮する力によって、その複合部分の骨の一部がはがれてしまう事を言います。

 

剥離骨折の多くは、スポーツなどの激しい動きの中で手足に起こることが多く、症状が軽い場合には動かせないわけではない為そのままスポーツを続けてしまうという事があります。指ですと突き指と勘違いしたり、足ですと捻挫と勘違いをしてしまい、テーピングをしてそのままスポーツをしてしまうこともあります。

 

そうならない為にも、腫れや痛みを感じたら病院でレントゲンなどを取って診察をしてもらう事が大切です。そのままきちんとした治療をせずに、放置をしてしまうと、治癒をしても骨がいびつな形で癒着してしまったり、きちんとした治療をしなかったために同じところの剥離骨折を繰り返す事もあるので、自己診断をしないという事はとても大切です。ひどい場合には手術が必用な事もあります。

 

スポーツや事故などで起こる事が多いのですが、年齢としては比較的若い年齢層や日常生活中の事故などでは高齢者に多く発生します。女性に比べると男性に多く発生する骨折です。

 

剥離骨折の治療

骨折した場合、その部分の腫脹と疼痛というものが発生します。指などで軽いものであれば突き指と勘違いしない程度で済みますが、ひどい場合には初期から激痛となる事が多く、足の場合などは救急車で搬送という事もあります。足の場合には、スポーツ中に相手の足を踏んでしまい転倒をして、靭帯損傷と同時に剥離骨折をしているという事があります。こういった場合は、ほとんどの場合が歩けない状態となります。

 

ここで、治療法についてですが安静療法と手術療法の2つの治療法があります。安静療法については、我慢できる範囲の疼痛で安静にして経過を見るというものになります。基本的には骨折になるのでシーネ、ギプス、包帯などで患部の安定性を確保して時間をかけて骨折した部位の骨が元に戻るのを待ちます。

 

長期間の固定が必要となるため運動や日常生活に支障が出る事もあります。後は内服としてボルタレンやロキソニン等の痛みどめの処方などがあります。

 

手術治療については、剥離骨折をした部分を金具等で固定して安定させます。症状や部位によりますが局所麻酔や全身麻酔の手術が必用で、通常は入院が必用です。安静療法を取るか手術療法を取るのかは、医師の診断の元相談をして決めていく形となります。

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