骨折と発熱

骨折と発熱

骨折と発熱について

骨折に伴う発熱

骨折をした場合に、発熱を起こすことがあります。特に重度の骨折を起こした場合におこりやすいのですが、高熱には至らず、受傷から数日で焼失します。

 

骨折時に見られるのがショック症状で、急性循環不全による末梢循環不全により酸素運搬能力の低下などが起こり、組織・細胞が恒常性を維持できなくなった状態を言います。

 

恒常性(ホメオスタシス)と呼びます。組織や細胞が恒常性を維持できなくなるという事は度いう事かを説明していきます。

 

例えば、冬の寒い日は身震いをして体温を上げようとしますが、夏の暑い日は汗をかいて体温を下げようとします。このように身体には外部の環境の変化に適応するために、内部の状態を一定に保と言うと調節する仕組みがあるのです。

 

この仕組みによって、身体は変化に対して安定した状態を保つことが出来るのですが、ショック状態により一時的にこの機能が失われるため、熱を出してしまうという事があります。しかし、インフルエンザなどとは違いますので高熱と言うほどの熱ではありませんし、受傷から数日で回復します。

 

骨折に伴う全身症状

その他に骨折に伴う全身症状としては、重度の骨折を起こした場合に、発熱という症状以外にも顔面蒼白や震え、脈拍が弱くなる(除脈)、等を起こすことがあります。軽度の場合には、数時間でその症状は治まります。

 

骨折時のショックとしては、神経原性ショックや出血性ショックなどが見られ、骨折時に発生するものとそれ以降に多量の出血などによって発生するものがあります。全身状態がさらに悪化してしまうと、脳震盪や肺骨盤内の内臓損傷、大血管などの損傷などを疑う必要もあります。

 

ショックの症状は、顔面蒼白では唇はチアノーゼとなり、手足が冷たく前進に冷や汗が出て、脈拍は小さく早くなり時には橈骨動脈などで触診が出来なくなります。血圧は低下し、目はうつろで、気分が悪くなり、意識がもうろうとします。ひどい状態になると昏睡状態に陥ります。

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